何故、私は嫌韓派に転じたのか!(前編)
日本オリンピック委員会は抗議せよ!
日本は韓国によって覆い隠されている!
先般も書きましたが、私はお隣の韓国には何度も行ったことがあります。私が右の活動に参加した頃、韓国は旧ソ連や北朝鮮、中共からの共産主義の侵略を食い止める同盟国と捉えていました。
今で言えばボランティア活動のようなものにも参加しました。セマウル運動と呼ばれた農村生活改善運動です。私にとって韓国とは反共の砦であり、日本人が死守しなければならない国でした。
そのような考えを長い間持ち続けて来ました。それが少しづつ揺らぐようになったのは、金大中大統領の頃からでした。しかし、冷戦崩壊後においても、決して敵性国家との考えはなかった。
私はノ・ムヒョン大統領は、日本で言えば左派勢力であり、韓国の中にも保守派、或いは右派と呼ばれる人達が親日派として存在しており、政権が変われば、また仲良くやれる国であると思っていました。
しかし、どうも私の考えは甘かったようです。近代化を成遂げ経済的にも成功すると、その自信は日本に対する反抗心というか、対抗心剥き出しの反日ナショナリズムへと向かっていきました。
それは明らかに日本を蔑視する誤った排外的なナショナリズムです。それは政治・経済の分野に留まらず、スポーツの分野にまで及んでいます。
スポーツの祭典といわれるオリンピックなどにおいては、その異常なまでの日本を敵視する排外的なナショナリズム一色に覆われてしまう。スポーツの勝ち負けや、優劣で何事も解決しないのは、分かり切ってはいても、勝たなければと血道をあげる様は、もう常道を踏み外している。
例えば、下記は韓国の正式な冬季オリンピックのHPです。
http://www.pyeongchang2014.org/eng/main.html
見て驚かれたでしょう。日本が見当たらない。そうです、日本という国は韓国によって覆い隠されてしまっています。日本人はこのようなことはしないでしょう。いくらなんでも酷過ぎますね。
これが今の韓国の姿なのです。日本と仲良くやろうなどという気持ちがまったく感じられない。何故なのか?その意味を問わなければならない。
日本オリンピック委員会は正式に抗議すべきである。もし、このような侮辱を続けるなら、開催地の資格があるのかを、公式に国際社会に訴えなければならないであろう。
ここまで色々見て来ましたが、表向きは「セマウル運動」というボランティア活動のようなものに参加してきた瀬戸弘幸さんが、韓国の青年たちとの共闘を呼びかけたところ、ネトウヨ・嫌韓厨たちの猛反発を食らい、その後しばらくやり取りを続けた結果、彼らの熱意に押されて自らも嫌韓路線に切り替えた事になっています。
そして、これまで30年近く続けてきた親韓路線との決別をこのようなエントリーで説明しようとしたわけです。
韓国の冬季オリンピックHPに『日本が見当たらない』と激怒している瀬戸弘幸さんですが、東京都がオリンピックを招致しているHPなどを見て戴きましょうか・・・
Tokyo 2016 - 東京オリンピック・パラリンピック招致委員会 日本だから、できる。あたらしいオリンピック!
『なんと、韓国が覆い隠されている!! これは明らかに韓国を蔑視する拝外的なナショナリズムです。経済的に成功した日本は、その自信を反抗心というか、対抗心むき出しの嫌韓ナショナリズムへと向かわせました。』
アホらしい・・・ 瀬戸弘幸さんの脳内世界をそのまま持ち込むと、韓国で日の丸燃やしてる人たちが量産できそうです。
もちろん、こんなものが瀬戸弘幸さんが嫌韓になった本当の理由でないことは明らかです。
このエントリー内に本音は見え隠れしています。
『金大中は気に食わなかった。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権でそれが決定打になった。』という点は恐らく本心です。ただし、理由が完璧にウソ。(※次回以降、この理由について検証して行きます。)
瀬戸弘幸さんは、全斗煥政権下のセマウル運動に参加していました。ところが、ソウルオリンピック直後に全斗煥ファミリーがセマウル運動の公金を横領していた事が発覚し、韓国の国民が大いに怒ります。
この事が原因で、全斗煥大統領は失脚し、16年ぶりに選挙が行われ、民主的に大統領が選出されます。盧泰愚(ノテウ)政権の始まりでした。
盧泰愚大統領は国民の怒りや不満を受けて、セマウル疑惑を究明。光州事件(民主化要求デモ鎮圧で民間人を多数虐殺)の追求などもあり、全斗煥元大統領は、一時は死刑を言い渡されます。その後、減刑と特赦をされてはいますが・・・
このように、韓国の国民から見た全斗煥大統領の評価は、公金を横領して私服を肥やしたり、民主化を要求した民間人を大量虐殺した軍事独裁者。評判は芳しくありません。
やがて、盧泰愚大統領も光州事件の責任追及などをされて(彼もまた軍人出身でした・・・)、民主化政権も文民政権の時代へと移って行き、金大中や盧武鉉の時代へ。
瀬戸弘幸さん自身の立場に立って考えてみても、『中共からの共産主義の侵略を食い止める同盟国と捉えて、真面目にボランティアしていた』のであれば、その裏で公金横領していた大統領だと知って腹が立たないわけがない。
瀬戸弘幸さんと立場が近い、勝共-統一原理の民族派右翼の「亜細亜民族同盟」(旧柳川組 ※在日系)が、在日フィクサーの許永中氏と組んで、この大規模公金横領のマネーロンダリングを手伝っていたとなれば、更に腹立たしい思いがしたはずですが、全くそうした気配がない。
瀬戸さん自身が、この横領に加担したのかどうかは知りませんが、彼らとグルだったのか、似たような不正や利権の吸い上げを「セマウル運動」でやっていたので言えた義理ではないのか、『反共のためなら、これほどの悪事すら許されると考えてしまう恐るべき1ビット脳』なのか、いずれかであるとしか考えられません。
いずれにしても、正常な日本人の思考ではありません。
「セマウル運動」で私服を肥やしたり、韓国で民主化要望する民衆を弾圧して大量虐殺したため、忌み嫌われる大統領が大好きで、正当な政権だった、仲良くやっていける政権だった考えている瀬戸弘幸さん。
韓国人たちは、好きで軍事独裁政権下で暮らしたかったわけではないはずです。反共のためにやむを得ず我慢していた側面はあるにせよ、喜んで受け入れていたわけではありません。
瀬戸弘幸さんは、韓国人が望んで手に入れた政権は悪い政権だと必死にケチをつけ、オリンピックHPまで持ち出しておかしな難癖をつけています。しかし、そこには瀬戸弘幸さんの本心はありません。
こういう政治的スタンスの人が、その数ヶ月前には「セマウル運動」の正体を隠して、ただのボランティアのように紹介しながら、韓国の青年たち(実は統一協会に思想洗脳された人々)と共闘しようと、ネトウヨ・嫌韓厨をオルグしようとしていた。
これで大体の事情が飲み込めて来たと思います。瀬戸弘幸さんは、韓国の事情をよく把握しています。分かっていながら間違った情報を発信してミスリードを繰り返します。
「セマウル運動」の話題は、このシリーズ中でまた触れると思いますが、まとまったボリュームで取り扱うのはここまでにします。
瀬戸弘幸さんが嫌韓になった本当の理由をうまく説明するためには「セマウル運動」だけではやや間口が狭いので、次回以降は、韓国の復興全般に主眼を移して行きます。
【追記】
2ちゃんねるのウォッチ板で貴重な情報が寄せられていましたので、元ソースの方を転載しておきます。
創価と統一教会は韓国でもカルト より一部抜粋
韓国には、統一協会の男性信者と結婚した日本人女性が数千人いるという。彼女たちの多くは農村で「新しい村運動」を主導しており、模範的女性との評判がある。日本語も教え、村掃除などのボランティアも行う。韓国人の若い女性が農村を去って行くなか、日本人の女性が、しかも韓国の農村に嫁いで働くというのは理解しがたいことだ。だが、これが宗教の力だと思う。とはいっても、正統な宗教ではないカルトの行う善行は不安であり危険だ。終末は異端の時代であるし、異端はいつも政治的、経済的な力で人々を誘惑する。韓国キリスト教総連合会では統一協会からの挑戦を憂慮し、3月3日から特別祈祷会を行う。
他にも統一教会系の書籍にセマウル運動、セマウム(新しい心)運動について触れられている事も紹介して下さっていましたが、こちらの本には気づいていました。いずれにしても貴重な情報ありがとうございました。
セマウム(新しい心)運動についても、1回分を割いて書きたいことがあったのですが話が膨らみすぎているので、本シリーズが完結してから補講的に別枠でやるかも知れません。
瀬戸弘幸さんは、現地で生の情報に触れています。もっと色々な事を知っているはずなんですが残念な限りです。
ねらーや、その他ネットで情報を拾って来られる方、統一協会(統一教会)の合同結婚式で身内の方が被害に合ったという方、あるいは元信者の方などで、当時のセマウルなど韓国農村部で何が起こっていたのか断片的にでも情報を持っている方がいらっしゃれば、コメント欄に書き込みでもして行って戴けると助かります。
または、2ちゃんねる内で適当に話題にして戴ければちゃんと拾い上げて行きますのでよろしくお願いします。
そうした情報が蓄積されて行けば、瀬戸弘幸さんの宿題遺棄が少しは解消されて行くと思われますし、情報の共有によって、現在困難な状況に陥っている方々の助けになると思います。
また、情報がなくても、ちょっとしたコメントを残して行くだけでも結構です。色んな人の気持ちがそこに交錯しているんだと、瀬戸弘幸さんにも見て戴く必要があると私は考えています。
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