拝啓 瀬戸弘幸 殿

平成21年10月10日、徐才喜冤罪事件の取材記録が瀬戸家の石倉から出てきたとの喜ばしい報告を下さってから、早いもので8ヶ月が経過しました。

地裁の判決文全文(特に公印は必須)と、新聞が大きく報じたという、徐才喜さんの逮捕の記事の公表はまだでしょうか?

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2009年4月14日火曜日
維新政党のモラル

維新政党・新風が、以下のような声明を発表し、多方面から巨大すぎるブーメランという声があがっていますが、ここでは結論を急がずに、もう少し掘り下げて見て行きたいと思います。

維新政党・新風 声明より引用

民族差別を許さない

一部において、わが党が民族差別を助長する言説を弄してゐるがごとき悪宣伝がなされてゐるが、わが党は道義国家と平等社会の実現をめざして結党されたのであり、民族差別などはもつとも憎むべき卑劣な行ひであると断ずるものである。

維新政党・新風は強い日本をめざしてゐる。強く正しい国民国家こそが、他国や他民族を思ひやり、相互互恵の国際社会をもたらすと信じるからであり、故に卑小なる民族差別主義者とは一線を画すことを改めて宣言するものである。

平成21年4月13日

維新政党・新風

今回の声明にツッコミを入れる前に、「維新政党・新風のモラルとは何か?」という事について、少しだけ考察を試みます。

維新政党・新風 教育基本方針より抜粋
〈教育の理念〉

 我が国は三千年近い歴史を有し、その中で培はれた文化と伝統を今日に伝へてゐる。その伝統的価値観や習慣が様々な変遷を経て近代化され、社会秩序化され、制度化されてゐる。そして明治以降、日本人全般の良識的価値観を学校教育の指針として示されたものが教育勅語である。

 教育勅語は、我が国の歴史と文化を踏まへつつ近代化といふ時代的要請に応へながら、日本人としての徳性を形成するといふ教育の本質を示したものに他ならず、それは今日においても古今の真理として些も変はりはない。即ち、教育勅語に示された精神こそが我が国の教育理念の基本であり、その精神を現代に復興することが我が国の教育に最も必要とされてゐる。

〈教育の目的〉

 教育においては、学校教育・社会教育・家庭教育が三位一体となつて始めて我が国の伝統文化を身につけ、智・徳・体を備へた素晴らしい国民を輩出することができる。教育の目的は、教育勅語に示されてゐる徳目の涵養から発し、社会人として各々の分をもつて国家社会に寄与することにあり、ひいては世界人類の福祉向上に繋がる。

維新政党・新風が、教育勅語を重視している事が良く分かると思います。

戦後生まれの私たちには馴染みがないので、多少前後を端折って紹介すると「父母ニ孝ニ(父母に孝行し)兄弟ニ友ニ(兄弟仲良くし)夫婦相和シ(夫婦は睦まじく協力し合い)朋友相信シ(友人は互いに信じ合い)恭儉己レヲ持シ(慎み深く行動し)博愛衆ニ及ホシ(皆に博愛の手を広げ)學ヲ修メ(学問を修め)業ヲ習ヒ(手に職をつけ)以テ智能ヲ啓發シ(知能を啓発し)德器ヲ成就シ(徳を磨き上げ)進テ公益ヲ廣メ(自ら進んで公益を広め)世務ヲ開キ(世の努めを果たし)常ニ國憲ヲ重シ(いつも憲法を重んじ)國法ニ遵ヒ(法律に従い)一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ(ひとたび危急となれば公のために勇敢に仕え)以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ(これによって転地に比類ない皇国の繁栄に尽くしていくべきです)」というような事が書かれています。

こちらにも巨大なブーメランとの評価が集中しそうですが、それもあえてグっと堪えて、まずは声明文とのつながりを考えてみます。

声明文の終盤に「他国や他民族を思ひやり、相互互恵の国際社会をもたらす」との言説があります。教育勅語の「博愛衆ニ及ホシ」が日本人同士だけに適用される偏狭なものだと考えていない事が見て取れます。それは「道義国家と平等社会の実現をめざして」いる事、「民族差別などはもつとも憎むべき卑劣な行ひであると断ずる」姿勢からも明らかです。

新風の理念を理想だけで語れば「世の努めをきちんと果たし、他国の人々と接する際も、慎み深く行動し博愛の手を広げるという気持ちを忘れない、もちろん憲法や各種法令の遵守は言うに及ばない。それが真の新風党員である」ということでしょうか。

新風が理想どおりの政党であれば、戦後のモラル低下を嘆く多くの有権者の心を掴んだことでしょう。

ただ、残念ながら、こうした理念や理想があるにも関わらず、鬼畜シナ人らと対抗するためには奇麗事ではやって行けないと、自らは法令の枠にとらわれることを極端に嫌い、他方、外国人は法務省が在留を認め、合法的に滞在できることになった人まで追い出そうとし、博愛の精神など微塵も表面に現れて来ない言説を繰り返す人物が党内に居るようです。

しかも、そうした党の理想とかけ離れた人物が、党の事実上のトップ又はトップに限りなく近いポジションに居れば、「わが党が民族差別を助長する言説を弄してゐるがごとき悪宣伝」なるものは、客観的に見て、しごく妥当なものに見えます。

道義国家、平等国家を理想とし、民族差別を忌み嫌う人たちが、維新政党・新風に対してそういった評価を下していることを率直に認め、初心に立ち返るべき時節を迎えているのではないでしょうか。



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2 コメント:

匿名 さんのコメント...

許すまじは在日外国人の増長!

 国政選挙を戦う右派団体としては唯一と言える『維新政党・新風』はこのほど、「民族差別を許さない」とする公式声明を表明した!

 外国人・他民族を思いやり、相互の違いを認め合って国際交流を発展させようとの理念は大いに共感すべきところだが、新風の理念とする「強い日本」「強く正しい国民国家」を目指すとするなら、その為には何を為すべきかに言及しなければならない!

 たとえ子供であろうと日本の法治主義を突き崩すような安易な不法滞在外国人の合法化は認められないし(正規滞在者への差別になる)、無秩序に門戸を開放して外国人を大量に受け入れてはならず、外国籍の者に日本国民と同等の権利が付与されるようなことがあってはならない!
 また、外国人をことさら優遇・保護することも誤りである!

 つまり日本においては何を置いても日本国民こそが最優先にされるという合理的理由に基づく「区別」が明確にされなければならない!
 それなくして真に日本国民を保護し得る「強い日本! 強く正しい国民国家」の実現もまたあり得ない!
・・・・・・・・・・・・・・
侍蟻こと有門大輔氏
BLOG『新しい風を求めてNET連合』管理者
『維新政党・新風』東京都本部広報委員長
の、ブログ の抜粋です
彼等の人種差別感がよくわかります。

2009年4月14日 2:01  

ワールドワイドウェブ さんのコメント...

コメントありがとうございます。

「一部において、わが党が民族差別を助長する言説を弄してゐるがごとき悪宣伝がなされてゐる」の「一部において」とは、もしかしたら有門さんのように党内から悪宣伝をしている人を指しているのでしょうか

…と考えざるを得ないような内容ですね。新風の東京と本部広報委員長の発言としては如何なものでしょうか。

今回、新風の「道義」には、「博愛心」という概念が含まれていることと、それが日本人限定の偏狭なものではないはずだという事をを紹介しましたが、侍蟻 SamuraiAri:サルコジ内相にこそ共生の理念を見た!を見ると、有門さんが考える「博愛」が、そうした理念や、世間一般で考えられている博愛心とはずいぶんかけ離れたものであることがわかります。

次回エントリーでは、有門さんのこれまでの発言と新風の理想に整合性が見られるのか、少し考察してみたいと思います。

2009年4月14日 7:38  

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